パソコンのソフトを買ったが、インストールできないということで、PCサポート依頼がありました。20歳くらいの女性の方で、パソコンは Windows のノートパソコン。ソフトは Adobe Creative Suite 6 Master Collection ということでした。

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 ソフトを見せてもらうと、ん? パッケージは無く、ラベルの無い真っ白な DVD-R です。インストールの手順書がA4用紙1枚で付いており、認証を回避するツールがディスクに入っているようです。試しにそのディスクをパソコンに入れると、セキュリティソフトが認証回避ツールをウイルスと判断して、そのせいでソフトがインストールできないようです。

 これはマズいんじゃないの?そう、海賊版です。お客様にどこで購入したか聞くと、ネットで中古を検索して、22,500円で購入したということでした。ちなみに、Adobe CS6 Master Collection は古いバージョンのためもう新品は販売されていませんが、販売当時の価格は約320,000円です。Adobe製品は高いですよね。

 お客様は海賊版という意識はなく、正規に購入したつもりでした。海賊版であることを説明したところ、お客様はこのソフトを使わないという選択をされました。もちろん、それが良いと思います。いずれ、そのネットショップは摘発されるでしょう。その時は、販売名簿から購入した人にまで捜査が及ぶ可能性もあります。使っていなければ、罪に問われることは無いでしょう。22,500円はもったいないので、返品できないか聞いてみることをお薦めしました。

 このような感じで、海賊版という意識はなく、海賊版をつかまされている方も多いのでしょうね。