インターネットに顔写真を公開することには、多くのリスクが潜んでいます。ここでは、なぜ顔写真を公開しない方がいいのか、具体的な理由と対策について解説します。
なりすまし被害の危険性
最も多い悪用事例は、SNSや出会い系サイトでのなりすましです。顔写真が無断で偽アカウントのプロフィール写真に使われ、詐欺やアカウント乗っ取りの道具にされる可能性があります。
AIによる悪用:ディープフェイクのリスク
近年では、生成AIで写真の顔を別の人物の顔と入れ替える「ディープフェイク」による悪用も問題になっています。あなたの顔が性的画像などに合成され、拡散される危険性もゼロではありません。
公開範囲によるリスクの違い
公開範囲が限定されたSNSであればまだしも、オープンなSNS、ウェブサイト、ブログなどは世界中の誰もが閲覧できます。意図しない形で写真が使われる可能性があることを常に意識しましょう。勝手に素材写真として使われる可能性もあります。
居場所の特定につながる可能性
DV被害者など、居場所を秘密にしている方もいます。映り込んだ写真から居場所が特定されてしまうケースも考えられます。
写真に記録された位置情報にも注意
顔写真に限らず、スマートフォンで撮影した写真には、位置情報(GPS情報)が記録されていることがあります。多くのSNSでは投稿時に位置情報が削除されますが、一部のSNSやウェブサイト、ブログではそのまま公開されてしまう場合があります。特に自宅で撮影した写真を公開する際は、必ず事前に位置情報を削除するようにしましょう。
まとめ
インターネット社会において、プライバシーや個人情報保護の意識を高く持つことが非常に重要です。いちどアップした写真はダウンロードさたり拡散されれば取り消せません。安易な気持ちで写真を公開することなく、常にリスクを考慮した上で慎重な判断を心がけましょう。