1校のPTAのことを単位PTAと言い、単P(たんぴー)と略します。上位組織として、市P(しぴー)、県P(けんぴー)、九P(きゅうぴー)、日P(にっぴー)などがあり、社会教育関係団体として、子どもたちの健全育成や、地域づくりに役立つ「学びと交流」を行います。
社会教育とは、人権、子育て、組織づくり、地域づくり、文化、芸術、歴史、スポーツなどの多岐にわたる教育のことで、学校教育と家庭教育以外の教育を言います。
そのために様々な研修で多くのことを学ぶのですが、九州大会や全国大会など、上位組織の研修ほど濃い学びを得られます。そのために上位組織は必要なのですが、近年では上位組織の不祥事などで脱退する市Pや単Pも出てきているのは残念です。




単位PTA
単Pには、那珂川市の場合「委員」と「役員」とがあります。筑紫地区の学校はほとんどそうだと思います。
委員
委員は立候補などで選ばれ、広報委員、美化委員、地区委員、学年委員などがあると思います。以前は、子どもが在学中に必ず1回は委員をしてくださいという学校が多かったと思いますが、最近は完全立候補制で、委員をしなくても良くなっている学校が増えていると思います。

役員
役員はPTA本部役員とも言い、選考などの他薦で選ばれ、総会で承認されます。2年任期で「再任は妨げない」などというのが多いと思います。会長、副会長、書記、会計などがあり、那珂川市では8名前後の学校が多いです。

PTAは必要?
PTAは学校のお手伝いや子どもたちのお世話が目的だと思われていることが多く、それならボランティアや外注ですればという意見などが出て、PTA不要論につながっていると思います。
先に書いたように、PTA活動の目的は「子どもたちの健全育成」で、さらに「地域の発展に寄与する人材の育成」でもあると思います。PTA役員を経験した人が、地域で様々な形で活躍しています。
簡単に言うとPTA活動は「学びと交流」です。会長と役員がそれを意識し、委員さんや保護者に伝えていくことが大事ですが、すべての保護者に伝えるのは難しいですね。