レンタルカートに乗るには、安全のためにヘルメットをかぶる必要があります。ヘルメットはレンタルカート場にも置いてあり無料で借りられるので、手ぶらで行ってもOKです。でも、いろんな人がかぶったヘルメットよりも、自分のヘルメットがあった方が良いですよね。
普段バイクに乗っている人でしたら、そのヘルメットを使っても良いですね。ホームセンターに売っている3,000円程度のヘルメットでも可能です。レースに出る場合は、フルフェイスが義務付けられていることがほとんどです。
より安全を求めるならば、アライなどのしっかりとしたヘルメットを使った方が良いでしょう。レーシングカートの公式レースに出る場合は、規格に適合したヘルメットが必要になります。
カートにハマると、自分らしいヘルメットが欲しくなります。90年代前半にF1を観ていた人ならば、黄色に緑と紺のラインが入ったヘルメットといえばアイルトン・セナを思い浮かべることでしょう。ヘルメットはレーサーにとっての顔なのです。特にレンタルカートのように同じマシンに乗ってレースをする場合、ヘルメットが人を見分ける材料になります。
Arai SK-5
私がカート用に初めて買ったヘルメットは、カート専用のArai SK-5です。2002年、アウトバーンでレンタルカート初走行の翌日、カートショップに注文に行きました。SK-5はF1や全日本ドライバーも使用するGPシリーズと同じフォルムでカッコ良く、バイク用素材を使ってコストを抑えたヘルメットです。色は白しかありません。ステッカーを貼ってお手軽に自分の目印にしていました。今も雨用のヘルメットとしてまだ使っています。
ちなみにカート用・四輪用のヘルメットはバイクで使用してはいけないことになっています。前傾姿勢を取らないカートや四輪のヘルメットは、上下の視界が狭くなっているためだと思います。バイザーステッカーを貼れば、視界がもっと狭くなりますしね。四輪用ヘルメットはそこがカッコ良い。
Arai GP-5S
1年ほどブランクを置いて、2008年に久しぶりにカートに乗ろうと思った時にヘルメットも新調しました。今度は四輪でも使える内装が難燃性のGP-5Sを購入。そして念願のペイントも依頼しました。ちなみに2011年、GP-6シリーズが発売になり、GP-5シリーズは型落ちになりました。
デザイン
私は中嶋悟が好きなので、中嶋悟風で考えました。白地に赤のナショナルカラーです。そのままではデザインが古いので、中嶋悟のデザインを受け継いだ中嶋一貴のF3時代を基にしました。当時の中嶋一貴もヘルメットはGP-5Sです。父とお同じくナショナルカラーで、てっぺんはまんま日の丸。今となってはシンプルなデザインなので、少し派手さを出すためにサイドから後ろにかけて蛍光色のグラデーションでトライバル模様を入れました。
後ろのNAKAJIMAの文字はMYOJOと入れようかとも思いましたが、ヘルメットにネームを入れると人に譲りにくくなるので止めました。ネームやチーム名はステッカーで入れるのが無難です。まぁ、譲るとしても息子だと思いますが…。
ペイント
プロドライバーのヘルメットも手がける、福岡県筑紫野市にあるサイドワインダーズ(SWS)さんにペイントを依頼しました。中嶋一貴のヘルメット写真や、パソコンで書いたデザイン案のイラストを持って行き、打ち合わせをしました。ヘルメットを預けて約2ヶ月後、私の思っていたヘルメットが出来上がりました。めちゃくちゃ嬉しかったですね。
SWSさんはアフターサービスもバッチリで、ヘルメットをぶつけて色が欠けたときや、ディフューザーを交換したときも、親切に対応していただきました。
ディフューザー
最初はFRPのディフューザーを付けていましたが、厚みが気になって、ポリカ素材のキャラコートのディフューザーに交換しました。薄いのでフィット感が良いです。本当は前モデルのキャラバットが小さい方が良かったのですが、もう終息してたため、このキャラコートになりました。微妙にフォルムが違うんです。ディフューザーの形状でも、ヘルメットの印象がずいぶん変わりますよね。
バイザー
F1でも使用されるバイザーと同じ物なので、厚みがあり、とても丈夫です。アライ純正バイザーは、クリア、ライトスモーク、スモークの三種類があります。GP-6シリーズからはアライ純正のミラーバイザーもあります。私はスモークでは暗すぎるので、ライトスモークを愛用しています。キャラコートのライトスモークベースのレッドミラーを使っていましたが、雨のレースでミラーコートが剥がれて、2枚ダメにしました。今はGAZE(ゲイズ)のライトスモーク・ピンクミラーを使っています。本当はレッドミラーが欲しかったのですが、買うときにどこにも在庫が無かった。
バイザーステッカー
プロの場合は、重要なスポンサーのロゴが入る場所です。バイザーステッカーによってデザインが引き締まります。いろんなステッカーが売られていますが、私は自作で、気分によって貼り替えています。競技用のヘルメットは、バイザーが二次曲面(シリンダーカーブ)になっているのでステッカーを綺麗に貼ることができます。ナイジェル・マンセルは分厚いバイザーステッカーで有名でしたね。
ちなみに、福岡県柳川市出身のレーシングドライバー、タクティーこと井口卓人選手がブログに私のヘルメットを載せてくれたことはちょっとした自慢ですw
長男のヘルメット
私のデザインに似せて、長男のヘルメットを自家塗装してみました。そしてプロのペインターさんを尊敬しましたw
次のヘルメット
今のデザインの反省点を踏まえ、新しいデザインをもう考えています。でも、実現するのはいつになるやら…。プロはアライヘルメットやペインターさんのサポートを受けて年に何個もヘルメットを作ります。アライヘルメットさん、私もサポートしてくださいw