2021年9月にレンズ交換式Vlogカメラとして発売されヒットしたSONYのAPS-Cミラーレスカメラ、ZV-E10の初心者向け録画手順です。ホームビデオと違い、ミラーレスカメラはシャッタースピードなどの設定が必要です。あえて理由は省き、失敗しないための手順を書きますので、慣れるまでは録画の時に順番に確認して参考にしてください。

 ZV-E10IIが発売されましたが、基本は同じです。ZV-E10の魅力は低価格でありながらレンズを交換することでシーンに合わせた綺麗な動画が取れ、オートフォーカスも正確で速く、純正のショットガンマイクも神マイクと呼ばれるようにしっかりと音を録ることができる点にあります。

SDXCカード

 V30以上のカードを入れる。

マイク

 ショットガンマイクがある場合は接続し、DIGITAL、FILTERはNC、ATTは0dB、AUDIO LEVELはAUTOにする。右上の指向性は状況に合わせます。

設定

 MENUを押し、動画1にある以下の設定を行う。

撮影モード

 シャッタースピード優先。

記録方式

 完成動画が4Kの場合はXAVC S 4K、完成動画がフルHDの場合はどちらでも良い。XAVC S 4KでフルHDに編集すれば、編集時に2倍のズームができる。XAVC S HDにすれば長時間撮影ができ、パソコンで編集するときも軽くなる。

記録設定

 XAVC S 4Kのときは30p 60M、XAVC S HDのときは30p 50Mにする。

シャッタースピード

 MENUを終了し、コントロールダイヤルを回してシャッタースピードを、西日本の場合は1/60、東日本の場合は1/50にする。

電池残量を確認する

 録画時間が長い場合など必要に応じて、USBで外部電源を接続するかオプションのACアダプターを使う。

モニター

 イヤホン端子にイヤホンを接続し、音をモニターする。騒音や他人の声など不必要な音が入ってないかを確認する。

録画開始

 画面のレベルメーターを見て録音レベルが適正に上がっていることを確認しながら録画する。

 以上で失敗のない録画ができます。

補足

記録方式

 XAVC S 4Kは3840×2160ピクセル、XAVC S HDは1920×1080ピクセルで記録するため、4Kは大画面向きです。4Kの方がファイルサイズが大きくSDカードに記録できる録画時間が短くなり、カメラの負荷も大きいためバッテリーの消費も速くなります。

記録設定

 30pと60pは、1秒間のコマ数で、fpsで表します。60fpsの方が滑らかになりますが、一般的には30fpsでも十分と言われており、テレビの放送は30fps(29.97 fps)、映画は24fpsです。また、ZV-E10では4Kの場合は30pが上限となります。60fpsの方がファイルサイズが大きくなりSDカードに記録できる録画時間が短くなります。

 60Mや100Mはビットレートで、画像の綺麗さが変ります。数字が大きいほど綺麗で、数字が小さくなるとブロックノイズなどが目立つようになります。これは実際に試して自分の正解を見つけてください。数字が大きいほどファイルサイズが大きくなり、SDカードに記録できる録画時間が短くなります。