ファッションとしてアイウェア(サングラス)を楽しむのであれば、好みのデザインで選ぶのが一番です。しかし、紫外線や飛来物から大切な目を守るのが目的なら、サングラス選びには正しい知識が欠かせません。
目から入る紫外線が、肌のシミにつながる?
「日焼けは肌の問題」と思いがちですが、実は目から入る紫外線も、白内障などの眼病リスクを高めるだけでなく、肌にも影響します。目に強い紫外線が入ると、脳が「メラニンを作れ」という指令を出し、全身のメラニン色素が活性化。これが、肌のシミやくすみの原因になってしまうのです。
日傘や帽子で顔はガードしていても、目からの紫外線対策は見落としがち。だからこそ、サングラスが重要になります。
紫外線を防ぐには、レンズが「UVカット仕様」であることが必須です。UVカットレンズには、表面にコーティングを施したものと、レンズ素材がUVカットのものと2種類があります。コーティングは傷や経年劣化で剥がれてしまう可能性があるため、長く安心して使うなら素材自体がUVカットになっているものを選んだ方が良いです。
【要注意】かえって危険なサングラスとは
濃い色のレンズは光の量を減らす(眩しさを抑える)だけで、紫外線をカットする機能とは別物です。色が濃いと、目は光を多く取り込もうとして瞳孔が開きます。その状態でUVカット機能がないと、無防備に開いた瞳孔に大量の紫外線が流れ込み、裸眼でいる時よりも深刻なダメージを受けてしまうのです。
顔とレンズの隙間が大きいもの
紫外線は、レンズの正面からだけでなく、上下や横、さらにはレンズの裏側で反射して目に入ってきます。特に、顔の形に合っておらず隙間が大きいものや、デザイン重視の平たい(フラットな)レンズは、様々な角度から紫外線が侵入しやすいため注意が必要です。
実験では、正面からの紫外線は10%、後ろからの紫外線は反射して70%も目に届きます。
つまり、「色が濃いだけでUVカット機能がない」「UVカットコーティングが劣化している」「顔との間に隙間が多い」サングラスは、目を守るどころか、かえって危険な状態を招いてしまうのです。
紫外線から目を守るための「正しい」レンズ選び
では、どのようなアイウェアを選べば良いのでしょうか。ポイントは「UVカット素材」と「レンズのカーブ」です。
レンズの素材自体が紫外線をカットし、顔の形に沿って目をしっかりと覆うカーブのついたデザインが理想的です。レンズのカーブは以下のように分類されます。
- 0~2カーブ
ほぼフラットなデザイン性の高いレンズ - 3~5カーブ
一般的なメガネに近いカーブ - 6~8カーブ
顔を覆うようなスポーツタイプのカーブ
ただし、8カーブのようなハイカーブレンズは視界に歪みが生じやすく、「違和感がある」「視線を動かすとクラッとする」といったことが起こりがちです。
なお、前述の通りレンズの色の濃さとUVカット性能は無関係です。UVカット率が99.9%以上であれば、クリアレンズでも色の濃いレンズでも紫外線防止効果は同じです。どのくらい眩しさを防ぎたいか、どんなシーンで使いたいかに合わせて、お好みのレンズカラーを選びましょう。
私がたどり着いたのは OAKLEY(オークリー)
そこで私が選んだのはオークリーです。
オークリーは、顔をしっかりと覆う8カーブのモデルを数多く展開しながら、独自のレンズテクノロジー「HDOR(High Definition OpticsR)」によって、ハイカーブレンズ特有の視界の歪みを極限まで抑え、クリアで自然な視界を実現しています。多くの一流アスリートがオークリーを愛用しているのは、スポンサー契約という側面だけでなく、この視界の鮮明さと保護性能が、厳しい勝負の世界で不可欠だからです。
もちろんレンズ素材がUVカット100%となっています。

私は20年以上オークリーを愛用し、30本以上使ってきましたが、そのどれもが歪みのない自然な視界で、着けていることを忘れるほどの快適さです。
さらに、オークリーのレンズは耐衝撃性も非常に優れています。多くは高強度のポリカーボネイト製で、米国工業規格のテスト(至近距離から散弾銃で撃つ、鉄球を落とすなど)をはるかに上回る基準で設計されており、万が一の事故からも目を守ってくれます。

フレームは基本的に欧米人の骨格に合わせてありますが、日本人の骨格に合わせたアジアンフィット(ジャパンフィット)モデルも用意されています。鼻に当たるノーズボムのサイズを大きくしたものや、フレームをアジア人の骨格に合わせたものもあります。
まとめ

紫外線や不意の飛来物から目を守りたいなら、機能・デザイン・安全性のすべてを高いレベルで満たすオークリーがおすすめです。スポーツ向けだけでなく、普段使いしやすいデザインや、奇抜なデザインもあります。
日本のメーカーで探すなら、SWANS(スワンズ/山本光学)なども、日本人向けの設計で高品質な製品があります。
正しい知識で最適な一本を見つけて、大切な目と肌をしっかりと守りたいですね。