スマートフォンや携帯電話の料金について、よく聞かれる質問です。携帯電話ショップ等の店頭に、“実質0円”や“一括0円”と書かれたポップがよく貼ってあります。実質0円と一括0円って何が違うんですか? 実質0円ということは機種代はタダですよね? という質問をされます。
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実質0円は0円に見せかけているだけで、一括0円は本当に0円なんです。

 どういうことかと言うと、NTT docomoでは月々サポート、auでは毎月割、SoftBankでは月月割という名称で、端末分割代金相当の割引があります。この割引は元々設定されているもので、実質0円だろうが、一括0円だろうが、割り引かれるのです。実質0円とは、機種代を払ってもそれと同等の値引きをしているので実質0円でしょ?という意味です。

 これが、一括0円でも月々サポート(毎月割・月月割)は適用されますので、単純に値引きになるのです。以下の表は私が使っているau iPhone 5sの実際の料金です。一括0円で購入したので、毎月2,134円だけです。同じ機種を同じ条件で使って、実質0円と一括0円でこれだけ差が出るのです。実質0円で買うのが馬鹿らしくなりますよね。
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 一括0円で買えば端末の分割代金はありませんから、いつ解約しても機種代は残りません。しかし実質0円で買った場合、解約、機種変更、乗り換えなどを行えば、月々サポート(毎月割・月月割)は無くなり、機種代が分割として残ってしまいます。

実質0円ではトラブルも

 実質0円の場合、毎月の利用料と一緒に端末の分割代金も払っている、つまりローンを払っているんです。携帯電話の料金と思って滞納すると、ローンも滞納することになり、信用情報にキズが付くということが、実際に問題になっているようです。

違約金を払ってでも乗り換えたほうが良い場合も。

 最近は、一括0円の期間は月々サポート(毎月割・月月割)が減額される場合もありますので、ご注意下さい。それでも実質0円より安く使えることには違いありません。月々サポート(毎月割・月月割)が満額で端末一括0円の時が一番の狙い目です。その時に、解約月ではないので違約金がかかるから…ということも多いと思いますが、違約金を払ってでも乗り換えたほうが結果的に安くなることの方が多いです。よく計算してみましょう。

 ちなみに、短期で解約すると、次回そのキャリアで契約しにくくなる場合があります。ソフトバンク系では、短期解約は違約金が高額になる場合もあります。よく調べて乗り換えるようにしましょう。これは、大量に短期で乗り換えを繰り返し、端末の売買やキャッシュバックで不当に利益を得ることを防ぐためで、実際にそのようなことを行うグループがあったようです。仕方ありませんね。

 早い場合は発売から半年くらいで乗り換え一括0円という案件が出てくることもあります。最新機種をいち早く使いたい場合は仕方ありませんが、待てるなら、一括0円になるのを狙った方が良いですね。私はNexus 6が一括0円になるのを待っています。関西の方ではもう出てきているみたいですが、福岡ではまだですね。Nexus 6を3台で、1台のみ一括0円という案件ならありましたが…。